2013年9月4日、PSO2に私のHDDが消されました。

PSO2 HDD削除事件をご存知ですか?
私はPSO2にHDDを消された20514人中の一人です。

愛していたPSUが終了してしまい、悲しみの中、あまり気が進まない状態でPSO2をプレイしていました。
気が進まないのにプレイしていたのが悪かったのでしょうか。
しかし、だからといってHDDを消される、PSO2とは関係ないデータが消されるとは夢にも思っておりませんでした。

PSO2、SEGAからは二度サポート電話がなされ、
5000円のQUOカードを贈られて以降、
この件について連絡を受けてはいません。

サポート電話では詳細は調べ中と言われましたが、
未だどんな条件でデータの削除が行われたのかという肝心肝要な情報は
我々被害者の元に連絡されていないということになります。

これは、2013年9月に私の身に起きたことの記録です。
ちゃんとまとめて書いて残してはいなかったので、ここに残したいと思います。

何故気付けたか

2014年9月4日、昼すぎ、外出より帰宅。
ごはんの準備をして、
「昼食を食べてる間にパッチをあてておこう。食べてる間はネットを見て準備。食べ終わったらプレイしよう」
と考えた私は、ごはんの準備と同時進行でパッチを当てました。

昼食を食べながらPCでtwitterを眺めていたら、
PSO2をプレイしている二人の友人のRTやつぶやきで
この事件のことを知りました。
PSO2がユーザーのHDDを消すような事件があったらしいと。
「PSO2でこんなことあったんだって。怖いねー。私は無事だけど…」

といったツイートでした。

その二人の友人は、一人は外出中、一人は家事中で、
二人ともアップデートをあててはいなかったので、
二人ともHDD削除の被害は遭わずに済みました。

しかし不幸にも、その日平日日中暇していて、
外出からちょうど帰ってきたタイミングでパッチを当ててしまった私が、
既に被害に遭っていました。

そうとは知らず、私は昼食を食べながらのんきにtwitterを眺めていたわけです。
「飯食い終わったらPSO2やろ~」とのんきに準備をしながら、昼食食べていたんです。その時までは。

被害状況を確認

血の気が引く思いでした。
その瞬間昼食が喉を通らなくなりました。

食べかけの昼食を片付ける余裕もない。とにかく急いで被害の確認です。

twitterもネットも普通にブラウジングできているので、
OSが、PCが動かなくなるような明らかな不調がないことは見てわかりました。
それが逆に、どのくらい何の被害があるのかの目安にもならないので、怖くもありました。

そしてエクスプローラーでざっと見て分かったことは、

PSO2をインストールしたHDDのパーティーションが被害をくらった。
そうでないHDDのパーティーションは無事だった。
よってPCの動作そのもの(Cドライブ)は無事で済み、今のところPCの動作には問題がなさそう

ということが、とりあえずの結論として急ぎ分かることでした。

Recuvaで被害状況の詳細を確認

PSO2をインストールしたHDDのパーティーション(Eドライブ)が
自分が覚えていた状況とは明らかに、不自然に内容が減っていました。


気になるのは
●Eドライブから明らかに消えてるファイルあるんだけど、それらの復旧は可能か?
●Eドライブ以外にもPSO2に勝手に消されたファイルはあるのか?ないのか?
の2点です。

復旧用フリーソフトのRecuvaをインストール。
これでとりあえず、消されたファイルを調べました。
しかし「昨日までに自分が自主的に消したファイル」か「PSO2が勝手に消したファイルか」の区別までは
Recuvaでは分からないので、
消された時刻や状況から推測する必要がありました。
(これも本当はRecuvaでは分かりません。できたのはせいぜいそれより古い日付であるかどうか程度の確認です)

Recuvaによって分かったこと、できたことは以下のとおりです。

●やはりEドライブ(PSO2をインストールしていたHDDのパーティーション)に
 インストールしていたファイルが、いくらか勝手に消されたようだ。

 Eドライブにあったファイル全部が消えたわけではない。残っているものもある。
 けされたのは、ゴミ箱の中に突っ込まれた程度の話ではなく、削除された。

●自分の場合、「Eドライブはゲーム専用」としていたので、
 被害に遭った(PSO2に消された)ファイルは全て他社のゲーム。

Recuvaによって運よく全部復旧できたゲーム全く復旧できなかったゲーム、それぞれある。

自分の場合、復旧できなかったゲームは
 インストール用CD-ROMがあるゲームなので
 復旧できなかったとしても取り返しのつくデータではあった
が、
 だからといって勝手に消されたことは心底気分が悪い。

●消されたけど復旧できたゲームのフォルダ名: CorpsePartyBC_5

●消されたけど復旧できなかったゲームのフォルダ名: Compile
 DiscStationのゲームデータが全部消されて復旧できなかった。
 CD-ROMがあるからいいが、レジストリにはデータが残っている状態なので
 心底迷惑に思ったし、
 SEGAがCompileを消すという笑えない状態に怒りを覚えた。

ある一点で削除被害が止まったようだった

私が消されたのは、
PSO2をインストールしてあったEドライブと同じドライブにある
●Compile フォルダの全て
●CorpsePartyBC_5 フォルダ内の一部
のようでした。多分。

ですが、明らかに「CorpsePartyBC_5 フォルダ内の一部」で削除被害が止まっていました。
「CorpsePartyBC_5 フォルダ」の中が全部消されたわけではなかったですし、
それ以外のゲームも無事に済みました。(起動確認などもしました)

削除をくらった条件の推測

09.04追憶のHDDバースト事件
アップデート時の不要ファイル削除時に、PSO2がインストールされているドライブのルート
(C:ならC:\)から アルファベット順に上から順番に削除していく
途中でリードオンリー等のファイルにあたって削除できなくなったらそこで止まる
そういったファイルに当たらなかった場合、SEGAフォルダまで消去が続く
最悪でもSEGAフォルダにある削除を実行中のexeを消そうとするところで止まるはず?

この状況は、私の状況とも合致するようでした。

PSO2をインストールしていたEドライブの中にある、ファイル名の若い
「Compile」フォルダと
「CorpsePartyBC_5」フォルダが犠牲になったことからも、
アルファベット順に消していっているようだというのは分かります。

ただ、私のゲームフォルダは名前順に並べると一番最初に来るのは「AIR」でした。
ですがこれは「AIR(半角英字)」ではなく「AIR(全角英字)」なので
はねられたのかもしれません。
また、日本語で始まるフォルダ名のものもありましたが、それも削除されてはいませんでした。

削除が止まった条件の推測

私のHDDにおいて
「CorpsePartyBC_5」フォルダ内のデータの削除が
なぜ途中で止まったのか
、その原因は分からないのですが、

09.04追憶のHDDバースト事件
途中でリードオンリー等のファイルにあたって削除できなくなったらそこで止まる

という記述を頼りにデータを探してみました。

自分はこのフォルダにゲームデータだけではなく
自作の攻略データや、ネット閲覧中にダウンロードした攻略データなども入れていましたが、
このデータの中にリードオンリーファイルはありませんでした。
でも、むきだしの状態のリードオンリーファイルはありませんでしたが、
ある圧縮ファイルの中にはリードオンリーファイルがありました。
これは自分が用意したものではなく、ネット閲覧中にダウンロードしたデータでした。


このデータがPSO2の暴走を止めてくれたのかかどうかは
ファイル名などから判断できることではなかったので、確証はありません。


でも確かに、私の「CorpsePartyBC_5」フォルダは全削除を免れた状態にありました。
おそらくそのファイルのおかげなのだろうと思っています。

偶然によって助かったなんて、生きた心地がしませんでした。

尽きぬ不安

●自分は「Compileフォルダ」「CorpsePartyBC_5フォルダ」の2つが
 明らかに被害に遭った(勝手に消された)ということが
 Recuvaで確認できたけど、
 他のフォルダ、他のファイルは本当に無事か?
 Recuvaで見てもよくわかってない被害状況や、
 Recuvaでは見えない被害状況もあるんじゃないのか?


本当にCドライブは無事か?
 それを確かめる術ってあるのか?

 まるっと全部のバックアップを毎日毎日取っていたなんてわけはないのに?

●これPC再起動しても大丈夫なのか?
 ちゃんと再起動するのか?

●被害状況が100%確認できたわけじゃないのに、電源落として大丈夫か?

●自分が覚えてないけどあったファイル(消されたファイル)もやっぱりあるんじゃないのか?
こんな不安が次々に押し寄せて、疑心暗鬼になりました。
怖くてPCが消せないし、不安でたまらなかったです。
「消される条件」も、ユーザーが情報をかき集めて立てた推測でしかありません。
推測でしかないような情報だけが「消された条件」を調べる数少ない手がかりでした。
SEGAは消された条件を発表してくれていなかったので。


「自分はこれだけしか被害に遭ってないみたいだな。
 取り返しのつくファイルだし、これしか消されてない。よかった~」
なんていうふうに思えなかったんですよ。
そんなふうに思えたらどんなによかったか。

2013年10月10日 SEGAより電話

削除事件から実に一ヶ月以上経って、ようやくサポート電話が来ました。
それによると、
●被害状況調査のため、あなたのPCを回収させてほしい。
 PC回収中のPC代替機の提供サービスなどは無い。
 PC回収させてくれないならデータ復旧は無理。

●PSO2のパッチは次回のアップデートで正常なパッチが当たる予定なので
 そのままにしておいていい

●削除された条件についてはこういうサポート電話でユーザーから情報を集めている最中。
 現在調査中。
 後日別の者からお電話させます
とのことでした。

「一ヶ月も待たせてまだ削除条件わかんねーのかよ!
 というかそっちのプログラムが実行(消してた)ことだろ?!
 なんでユーザー情報で消された条件調査してんだよ!
 それじゃ私が一ヶ月自主的にやってた情報調査となんも変わんねーよクソが!
 お前のとこが持ってるデータで消された条件発表しろよ!
 それが分かるのこのプログラム作ってたお前だろ!!」

という気持ちでいっぱいでした。
でもサポート電話のバイトの人にこれをぶつけたところで意味はないので…。

「PCを提供しないと調査してもらえない」ということも自分には厳しく、
「じゃあ調査は結構です、被害一部だし」と言うしかありませんでした。
自分は「調査は結構です」とは言いましたが、この事件を「結構です」と許したわけではありません。
今も許せない気持ちでいます。

2013年10月25日 二度目の電話

「削除された条件について詳しく教えてほしい」
と要望した件についての返答の電話です。

結局は
●PCを調査させてくれないと分からない
●PC回収させてもらっていろんな症例から見当つけてます
●お客様がネットコミュニティで収集されている情報と同じくらいの情報で調査している
●PC回収させてもらえないと分からない
●PC回収しないでいいんですね
という話でした。

前の電話でも話されたことと同じじゃないですかこれ。
内容が何も変わってない。ダメじゃん。なんで電話してきたのレベルですよ。

「後日別の者から電話させます」っていうからさぞ詳しい説明が聞けるのかと思って待ってたのに
電話する人変えただけで内容は同じですよこれ。
二週間待たせて内容に変化なしって、まじでなんで電話してきたの?ですよ。

「自分はPC1台しか持っていないので、
 PC回収されたらその間何もできなくなってしまうのでPC回収は結構です」
という言葉をまた言わされるだけの回でした。
「PC回収しないでいい」の言質をしつこく迫られたようでとても気分が悪かったです。
それより削除してまわった条件おしえろや。

2013年10月26日 SEGAより5000円のQUOカード届く

5000円が私のHDDのデータの削除代金ということのようです。
これを最後に、メールも電話も続報はありませんし、
未だ削除条件を知ることはできていません。
私は5000円のQUOカードは受け取りましたが、これで許したつもりなどかけらもありません。
今でもPSO2のCMを見るたび、ひどく悲しい気持ちになります。

教訓

HDDを購入した時、用途別にパーティーションを分けておく意義はあると思いました。
 「ゲーム専用パーティーション」という分け方をしておいたことは
 この件において確実に私の身を助けてくれた現実的要素のひとつでした。
 今後もこうしたパーティーション分けは実践していきたいと思います。

●Cドライブ、特にProgramFilesやDocuments and Settingsなどに
 PSO2を入れてなくて本当によかったです。
 もしそんなことをしていたらと思うとぞっとします。絶対したくない。

●リードオンリーファイルが身を助けた(かもしれない)なんてのは想像付きませんでした。。
 しかしこれをもって再発防止策として活用するのは難しい気がします。
 再発防止策っていうのは
 「もしゲームのパッチに自分のHDDを消される事態になった時に、
  被害を最小限に塞き止めてくれるかもしれないおまじないの配置」

 ということです。
 「もしゲームのパッチに自分のHDDを消される事態になった時に
 被害を最小限に塞き止めてくれるかもしれないように、
 全フォルダにリードオンリーファイルを一つ置いておく」

 なんて普通やらないでしょうし…。
 現実的じゃないです。

 …と思っていたけど、やってみてもいいのかもしれない、とも思います。
 おまじない程度だと思うけど、今回意図せぬそのおまじないのおかげで助かった、
 という実績が発生したことになるので。

 現実に自分の部屋に学業のお守り、居間に家内安全のお守りを飾るのと同じように、
 HDDの全フォルダに、リードオンリーにした「おまじない.txt」を置いておくと、
 今回のような事例からは少しでも身を守れるのかもしれません。

 より防御率を高めたいのであればファイル名に工夫が必要であることは言うまでもありません。

●「こいつはHDDのデータを勝手に消すかもしれないな」と不審な未来が推測できるファイルのフォルダは
 HDDの先頭にくるようなファイル名(A~など)にしておくことで
 アルファベットの若いフォルダの削除が免れるかもしれない。

 冷静に考えれば必ずしもそんなことはないんですが、
 今回自分のHDDにあった「Compile」フォルダ、「CorpsePartyBC_5」フォルダが
 その名前でなければPSO2に消されずに済んだのに、

 という思いがあります。
 (尤も、その場合別のフォルダが犠牲になり、被害が拡大したおそれももちろんあるのですが)

 なので突き詰めて考えていくと、「PSO2のフォルダがAで始まってればよかったのに」になるのです。

●どうしてもPSO2をやりたい人へ喚起できる再発防止策としては
 「PSO2やりたいなら専用パーティーションでやる」ことかと思います。
 それだって100%無事な保証はありませんが。
 自分はもうやりたくないんでいいです。